テンジクネズミ科(Caviidae) モコ属(Kerodon)
分布 K.acrobata : ブラジル
K.rupestris : ブラジル北東部
 ・夜行性。石だらけの山や丘の近くの乾燥したエリアに住む。
体長 K.rupestris 20〜30cm(30〜40cmという説あり)。尾長0cm。
体重 K.rupestris 0.9〜1kg。 新生獣 76g、200日で成獣サイズになる。
特徴  ・体長、体重ともテンジクネズミとほぼ同じ。
 ・背部は一般に白黒斑のある灰色がかった色で、喉は白っぽい。
 ・腹部は黄色っぽい茶色。
 ・爪先は鈍い。(テンジクネズミ科の他種は先端が鋭い)
 ・様々な声で鳴く。
寿命 飼育で6〜8年(11年生存した例もある)、野生で3〜4年
食物 ハーブ、草、葉、種、木の葉、柔らかい葉が中心。
性的成熟 牝 1〜3ヶ月
発情サイクル
出産時期 野生では、4〜6月を除けば、一年を通じて出産する。
妊娠期間 60〜70日(平均75日の説もある)
出産頭数 平均2頭前後。
出産後の発情 牝は多発情性で、出産後数時間以内に発情。
離乳期間 4週間以内(35日という説もある)。誕生後数時間で目が開く。

 ・容易に飼育でき、ペットとして適切とされる。
 ・石の下に巣穴を作ったり、岩の下や石の間の裂け目を棲家にする。夕方頃に棲家から出て、餌を探すために地面を走ったり木に登る。
 ・少しでも危険の兆候があれば跳んで逃げるほど臆病。
 ・糞便は、小さい緑のカプセル形。
 ・現地の人は、その肉が非常に好物で、食物や医学用に使うために捕まえている。
 ・モコは食料源としての潜在的価値が指摘されている。肉は強壮・性欲促進に効果があると言われていることや、胃はチーズ生産の凝乳酵素源として使用されたため、乱獲されてきた。現在では絶滅の危機にさらされることが危惧されていいる。
 ・モコとアルマジロは、安全に一緒に暮らすことができる。
 (National Zoo La Plata Three-banded Armadillo)

参考資料
RODENTIA; CAVIIDAE; GALEA Yellow-toothed Cavies
Fazenda Tamandua 2003