HOME > 学習帳リスト > モルモットの病気・その他

◆◇モルモットの病気・その他◇◆
ボク チビです。ここでは、ボクの家族が経験した病気を書いています。
症状や治療法など、モルモットによって違いますから注意してください。

< index >
■シラミ (モモ)
■ズツキダニ (卯助)
■皮膚炎 (タマ)
■(中)耳炎 (卯助)
■Fatty−eye(脂肪の目) (卯助)
■上眼腱結膜腫瘤 (ポン)
■不正咬合 (チビ、ベィ、ナン)
■膀胱炎 (マル子、卯助?)
■結石 (ミカン)
■膿瘍(顎) (シー、チビ、トン、ベィ、卯助,、マル子)
■膿瘍(股) (卯助)
■毛包上皮腫(Trichoepithelioma) (ミカン)
■脂肪腫 (タマ)
■モモの手術に至った病気まとめて (モモ)
 □脾臓 : リンパ管腫(Lymphangioma)[良性腫瘍]
 □腫瘤 : 脂肪腫()[良性腫瘍]
 □卵巣 : 多嚢胞卵巣(Polycystic ovary)[非膿瘍性病変]
 □乳腺 : 脂肪壊死(Fat necrosis)[非膿瘍性病変]
 □子宮 : 記載参照
■子宮疾患、嚢胞 (チー)2008/11/05

■その他資料




シラミ
症状 たまにバリバリっと掻くが、皮膚への異常は見られない。

所見 顕微鏡で見ると白い虫がみられるが、肉眼ではなかなか分からない。

治療 ジョチュウギクエキスの液体を、コットンにてモルモットの体全体に刷り込む。2週間に1回、2ヶ月間、計4回。
▲index

ズツキダニ
写真 写真:山口県環境保健研究センター
和名・・・

宿主・・・

形態・・・



生態・・・



病害・・・
モルモットズツキダニ

モルモット

雌雄ともに側面から圧平されたような形を呈し、大きさは両性ともに0.35〜0.50mm。大1、2脚は毛をかき分けやすいように変化しているが、3、4脚は長く特別な適応性は示していない。

発育環は完全にはわかっていない。モルモットの体表上に寄生し、卵、幼ダニ、2つの若ダニ期および成ダニの5期が知られている。おそらく全生涯を宿主体表上で過ごす。

中体は全身の被毛に寄生しており、特に後背部に多い。無症状である事が多いが、強い痒覚や脱毛が時折みられる。
*当時通院した病院で貰った資料より抜粋 出典は不明

症状  ←クリックで拡大
毛の中間に黒い点々がついている。一見ホコリのように見えるが、手で叩いても取れない。
モルモット自体は、特に痒がったりせず、皮膚などに異常は見られない。

治療 ジョチュウギクエキスのムースを、2週間に1回体に塗りこむ。それを2ヶ月、計4回塗りこむ。

注) ジョチュウギクエキスは、現在製造されていません。
皮膚ではなく毛に絡み付いているモルモットズツキダニには、直接の塗り込みが効果的であり、モルモットにも負担が少ないのですが、現在は他に良い薬があるという事で、製造が中止になったそうです。
▲index

■皮膚炎 (タマ)
◇お尻
症状

皮膚が象皮のように硬い
直径1センチくらい

18日後の写真
毛が生えてきた

毛が固まっていたので、シャンプーをすると、その部分の毛が抜けてしまった。

所見 オシッコやウンチがついて固まったと思われる。

治療 皮膚をピンセットで削り取り、培養検査をする。
タマの場合、菌などは検出されなかったので、単なる皮膚炎と診断される。

 ドルバロン

患部を清潔にし、病院で出された塗り薬を塗る。

期間 2005年8月下旬〜1ヶ月間くらい

◇喉
症状
口の脇が赤くただれてる

1週間後、ただれは消えた


所見

食べこぼしなどがついて、このようになったのか?
特に涎などが出ていたようすはない。

治療 患部を清潔にし、ドルバロンを塗る。
▲index

(中)耳炎 (卯助)
症状
頭は、力を入れると前を向く。

力を抜くと悪い右側の耳の方に、
コテッと傾いてしまう。

食欲が落ち、元気もなくなり、ダラッとしてあまり動かなくなる。
歩く時、左右にふらついたりする。

所見 原因は不明。
右側の耳の中に、膿が溜まっていた。

耳を掻いたりなどで傷つけ、耳炎になる場合もあるようだが、卯助の場合はそのような事も無かった。

治療 耳の中の清浄。(初日のみ)(普段不用意に耳の中は触らないこと)
耳の中に抗生剤(自家製?らしい)を1滴たらす。(初日のみ両耳)
抗生剤(バイトリル)の注射。
これを4日通院ののち、症状がだいぶ良くなったので、内服の抗生剤(バイトリル)に変更、1週間。

期間 2004/09/17〜約2週間
▲index

Fatty−eye(脂肪の目) (卯助)
症状  

目の縁、白目のところに薄ピンク色のものが被さっている。
モルモット自体は、痛がりも痒がりもせず普通にしている。
涙や目やになどは出ない。

この膨らみが脂肪であるかどうかは、針で組織を採取して検査をしなくてはならない。卯助の場合は、組織検査をしていないが、多分これであろうと考えられる。

所見 原因は不明だが、たまにこのようになるモルがいるようだ。
これ自体は、さほど悪いものではないらしい。

ただ、これが大きくなり角膜の方まで被さってくると、目にも負担がかかるし、正しい瞬きができないことにより、目が乾いてしまって傷ついたりという事が心配される。

治療 特になし。
瞬きが出来なくなるほどに大きく出てきたら、切って取り除く手術が必要な場合もある。

期間 2003年3月ごろより発症。
2005年11月現在、少し小さくなったように見える。体が痩せたからか?
▲index

上眼腱結膜腫瘤 (ポン) 2009/02/13
症状  

ある日突然、瞼のところに赤い肉片のようなものが飛び出ていた。
本人は特に痒がったり痛がったりはしていない。
 
所見 原因は不明。
 
治療 結膜の出ている部分を切除。
点眼。
 
期間 2009年2月発症。
約1ヶ月の点眼で治る。

組織検査結果
検査組織に腫瘍性病変は認めません。間質にリンパ濾胞を伴う、リンパ球、好中球などの炎症細胞浸潤を認めます。炎症性病変であり、悪性所見はありません。
▲index

不正咬合 (チビ、ベィ、ナン)
症状 食欲が落ちる。
食べる時の口の動かし方が変になる。
前歯の噛み合せの部分が左右斜めになってくる場合がある。

ナンの場合(症状がかなり進んでからの写真)
臼歯(奥歯)の不正咬合により、
上顎と下顎が左右にずれて、
門歯(前歯)が、
ほとんど噛みあわなくなってしまった。
門歯は10日前後で切除が必要。
←クリックで拡大

所見 一般的な原因としては、生まれつき、飼育環境、モルモットの齧り癖などさまざまな理由が考えられる。

治療 定期的に臼歯の切除。
麻酔を受けての治療になるので注意が必要。


↑クリックで拡大
ナンの口の中を正面から見たところ。
臼歯の一番手前が、左右くっつきそうになってる。
ナンの場合、臼歯の一番奥は外側に伸びていてた(写真では見えない)

資料 レントゲン写真(ナン)
↑クリックで拡大 ↑クリックで拡大
▲index

膀胱炎 (マル子、卯助?)
症状 オシッコする時に「ウッ」と鳴く。

←マル子のオシッコ
かなりカルシウムが沈殿してる。

モルモットのオシッコは、
多少なりともカルシウムが出る。

所見 尿検査(ペーパー・遠心沈渣)で潜血がみとめられる。

治療 消炎剤と抗生剤(バイトリル)の投与2週間。
抗生剤の連続投与には注意が必要。食欲が落ちるなどの場合はすぐに中止すること。最高でも2週間。改善が見られないときは、消炎剤のみを与え、抗生剤投与はしばらく期間をあける。
▲index

結石 (ミカン)
症状 別の病気で撮ったレントゲンで結石が見つかる。
痛がったり、血尿などの症状はまだない。

←クリックで拡大
 
所見
尿検査で、潜血は認められなかった。

治療 血尿などの症状が出てないので、定期的な尿検査と普段の尿の様子に注意する。(2009/09/25〜
▲index

膿瘍(顎) (シー、チビ、トン、ベィ、卯助,、マル子)
症状 食欲が落ち元気が無くなる。
顎の付け根とか、顎の下など、触ると膨らみがある。
咽喉の奥の場合、気付かない時もある。

マル子の場合。
下の歯が抜け、
その根元を押すと膿が出てくる。
膨らみは無かった。

←クリックで拡大

所見 原因は不明だが、何かで口の中を傷つけそこからなる場合がある。また、歯根との関係もあるようだ。

治療 膨らみがある場合、注射器で膿を抜き取る。抗生剤の投与。
これで治る場合もあるが、生涯膿の抜き取りと抗生剤投与を繰り返す場合もある。完治するのはなかなか難しいようだ。
▲index

膿瘍(股) (卯助)
症状 股の間に膨らみが見られる。

所見 原因は不明。

治療 注射器で膿を抜き取る。抗生剤の投与。
卯助は半年くらいで一応完治。
▲index

毛包上皮腫(Trichoepithelioma) (ミカン4歳) 2009/09/27
症状


切開後 切口がふさがらない

左肩に瘤ができる。
(場所は特定されず、どこにでもできる可能性があるようです)
  
所見 皮下に袋状のものができ、中には白っぽいクリーム状の分泌物が溜まる。
一見膿瘍のように見えるが、膿瘍から排出した膿は、特有の嫌な臭いがするが、こちらの分泌物はほとんど無臭だった。(排出した分泌物が周りの毛などに付いて放置されると少し臭う)
 
治療 初期には腫瘤を切開し、中の分泌物を排出していたが、処置後すぐに分泌物が溜まってしまい、切口がただれ出血もするようになったので、腫瘤の摘出手術をする。


術後写真 かなり広い範囲で切られてる
 
期間 5ミリ程のシコリがあるのを感じてたのは半年位、その後シコリが大きくなり、分泌物の排出治療を経て、手術に至るまで1年位。
手術後の回復は順調で、2週間で抜糸する。

組織検査の結果は良性で、これによる転移はないでしょうということだった。

組織検査結果
検査組織に良性腫瘍を認めます。皮下に境界明瞭な毛包上皮腫(良性腫瘍)の病変が形成されています。腫瘍は完全に取りきれています。多数の小型嚢胞を形成する良性の腫瘍性病変で、嚢胞内に陰影細胞を入れ、嚢胞壁は毛胞壁を模倣する好塩基性の細胞質を有する類基底細胞と扁平上皮から成ります。構成する細胞に強い異型はなく、浸潤性増殖(悪性所見)がないので、良性腫瘍と判断します。毛包上皮由来の良性腫瘍です。白色のクリーム状の成分は陰影細胞(毛の構成成分の1つ)と考えます。
予後:腫瘍は完全に取り切れており、本病変自体の再発、移転はないと考えます。
▲index

脂肪腫 (タマ)
症状 胸の辺りに3ミリくらいのシコリを発見する。
本人は至って元気で食欲もある。

所見 病院で診察してもらうと、腋下と足のリンパ腺の辺りにもシコリがあるのが判明。
原因は不明。
体質的なものが大きいかもしれない。

治療
4ヶ所に確認されたシコリを取り除く。
手術写真。 注)苦手な人は見ないほうがいいです。

期間 2006/08/22手術。
約2週間で、腋下と胸の抜糸。
約1ヶ月で、お腹の傷口もきれいになる。

組織検査結果
・左腋下、腹部:紡錘形細胞脂肪腫 [良性腫瘍]
・右乳腺、左乳腺:脂肪腫 [良性腫瘍]

左腋下、腹部:検査組織に同様の腫瘍を認めます。皮下に成熟脂肪細胞の増生による結節を形成し、脂肪組織の間に紡錘形細胞脂肪腫に相当します。通常の脂肪腫同様、単純切除により治療される、良性腫瘍です。切除縁に腫瘍はないと考えます。

右乳腺、左乳腺:いずれも皮下に脂肪細胞の増生から成る結節を形成します。悪性所見はありません。乳腺実質に腫瘍性病変は認められません。

資料 レントゲン写真
←クリックで拡大
内臓に悪い所は無かった。
▲index

モモの手術に至った病気まとめ (モモ)
□脾臓 : リンパ管腫(Lymphangioma)[良性腫瘍]
□腫瘤 : 脂肪腫()[良性腫瘍]
□卵巣 : 多嚢胞卵巣(Polycystic ovary)[非膿瘍性病変]
□乳腺 : 脂肪壊死(Fat necrosis)[非膿瘍性病変]
□子宮 : 記載参照
症状 お腹が膨れて、揉むとピンポン球大のシコリが感じられる。
ダルそうにして、あまり動かなくなる。

所見 原因は不明。

治療 開腹手術。
手術写真 注)苦手な人は見ないほうがいいです

資料 エコー写真
 ←クリックで拡大


レントゲン写真
 ←クリックで拡大
マルで囲まれてる部分の影
▲index

子宮疾患、嚢胞 (チー 1歳11ヶ月)  2008/11/05
症状 お腹がふくれて、触ると石のように硬いものがあるように感じる。
レントゲンにより、4センチ大と3センチ大のシコリを発見する。
本人は至って元気で、食欲もあり、ウンチオシッコも正常に見えたが、最後の一週間で劇的に元気をなくする。

所見 死亡したため、剖検を行う。

シコリは、子宮と、肝臓の片鱗にぶら下がるように付いていた嚢胞だった。
子宮と嚢胞、ともに中は膿でパンパンに張れていた。
このような状態になるには何ヶ月もかかると思われる。
原因は不明。

解剖写真 (どばーっときますので、覚悟して見てください)

治療 ウサギなどは子宮腫瘍の発症率が高いため、病院で避妊手術を強く勧められるようですが、ウサギほどではないにしても発症する可能性があるため、モルモット、ハムスター、または犬や猫も避妊のためだけでなく、生殖器の病気を防ぐために、避妊手術を勧めるそうです。

発症してしまったら、摘出手術を行う。

資料 エコー写真 球状のものが見える
左   


レントゲン写真
赤マル内
▲index

その他資料
◆卯助の歯
↓クリックで拡大
下側が3本歯になる 真中の太い歯が抜ける その後下側が生えてこない

◆マル子の歯
 ←クリックで拡大
下側が3本歯

◆タマのオシッコ
 ←クリックで拡大
ブドウ糖に反応がでた。 血糖値が高い。

▲index

≪Caとシュウ酸の関係 学習帳TOP 流動食とペレット・ケアフード成分表≫
▲page top
HOMEモル紹介学習帳日常写真動画4コマ絵日記リンク